2005年10月21日
平成17年度 第2回地域ITS研究会
日 時:平成17年10月21日(金)
場 所:(財)北海道道路管理技術センター 会議室
話題提供1
プローブ情報提供システムによる走行実験について
中島 正明 様
( 日立製作所 オートモティブシステムグループ CIS事業部 システムソリューション本部 主管技師 )
佐藤 雅明 様
( 慶応大学大学院 政策・メディア研究科 特別研究助手)
横山 滋 様
( インターネットITS協議会 調査開発部長 )
発表の様子
当日の開催風景
昨年もご紹介いただき、デモ走行見学を行ったプローブ情報提供システムについて、その後のシステム改修や栃木県茂木市で行ったテスト走行実験についてご報告を頂き、プローブ情報の活用方法などについてお話を頂きました。
(意見交換)
以下の意見交換がありました。
- 助手席ナビは数時間接続し続けていると通信料が多額になるので、パケット定額制を前提にしたサービスである。契約時にはユーザーにそのような説明をしている。
- 外国語バージョンがあると良い。現在は外国語バージョンは無いが、開発費の利用者数を見極めたうえでの取り組みとなる。
- GPSの位置精度は最大で20m程度の誤差である。トンネルは難しいが、郊外や街中では実用に支障のないレベルと考えられる。なお、手動による現在位置の再設定も可能。
- 目的地の近くまで来たときの利用価値が高い。
- お勧めの店、商業施設へのリンクは張っている。峠や難所のリンクは現在ない。
- バッテリーの持ちは連続で2時間半程度。通常は画面と閉じたり、消したりするので、実用上長時間使用できるのではないか。
- 道路交通法(携帯電話使用禁止)については、アプリケーションの起動の際に毎回警告画面が表示される。これ以外は、利用者のモラルに頼らざるを得ない。
話題提供2
『EZ助手席ナビ』について
嵐 寿文 様
(KDDI株式会社 au北海道支社 営業部 営業推進グループ 課長補佐)
9月8日よりサービスを開始した、au携帯電話を使ったカーナビゲーションサービス「EZ助手席ナビ」についてご紹介いただき、携帯電話による位置情報提供サービスの活用性や、利用状況などについてお話を頂きました。
(意見交換)
以下の意見交換がありました。
- 凍結の有無の判断はABSの信号を用いている。現在ではABSがその判断に使いやすいためで、他にもっと良い信号はあると考えられる。
- 欲しいのは「危ない!」という情報であり、その判定ロジックは各自動車メーカーに委ねて良いと思われる。ただし、その出力が業界で統一されればITS分野での幅広い利用が可能になると考える。
- 利用者にとって「凍結」と言われると多少疑うが、「ABSが作動した場所」と言われると、抵抗感が少なく受け入れられやすいのではないか。
- ABSが作動した場所を全てプロットすると、市内の交差点ばかりが全て一様に危険と表示され、メリハリが少なくなるのではないか。
以上