北海道ITS推進フォーラムの活動

更新日:2024年7月4日
産学官民連携による地域ITS研究会 / 講演会・シンポジウム・ワークショップなど
令和6年度
講演1
ポストコロナと北海道のモビリティ
有村 幹治 様(室蘭工業大学大学院もの創造系領域教授)
令和5年度
講演1
北海道における持続的な物流の実現に向けた取組
経済産業省 北海道経済産業局 産業振興課 佐々木 悠太 様
講演2
吹雪の視界情報について
国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所 雪氷チーム 國分 徹哉 様
講演3
室蘭MaaSプロジェクト「いってきマース」の取り組みほかについて
パナソニックITS株式会社 佐藤 慎吾 様
講演1
積雪環境における自動運転技術の開発
江丸 貴紀 氏(北海道大学大学院工学研究院 人間機械システムデザイン部門 准教授)

「空飛ぶクルマ」の第一人者であり、そして経済産業省と国土交通省が主催する「空の移動革命に向けた官民協議会」の構成員である中野先生をお招きして「空飛ぶクルマ」の開発の現状と課題についてご紹介いただきました。

はじめに、中野先生のご研究(ビジネスエンジニアリング研究室)について概説していただきました。このうち「空飛ぶクルマラボ」では、「空飛ぶクルマ」の用途、対象地域、機体仕様、そして全体システムの観点から、ステークホルダ分析、全体システムのアーキテクチャ、などについて研究しているとのことです。

また、研究室では多様性を重要視しており、学生は、文系理系、男性女性、国内外をそれぞれ半数ずつになるようしているとのお話がありました。

国外における「空飛ぶクルマ」の開発は、Google、Airbus、Uberなどで進められています。一方、国内では企業ではなく、有志団体CARTIVATOR(SKYDRIVE社)でによって進められているのが現状です。

実現に向けた課題として、機体技術、市場把握、インフラ整備の3つが挙げられました。このうち、「何に使うか」という市場把握が重要であり、3つの課題を統合したシステムデザインが必要とのことです。

ユーザーからみた要求項目として、安全性確保、気象変化に対する飛行の保証、騒音・吹き下ろしの低減、自動運転、夜間飛行の実現、機動性確保、コスト縮減などが挙げられました。また、インフラ側では、認証、保険、高度の棲み分け、サイバーセキュリティの他、都市部では3次元交通管理やサービスプラットフォームの標準化、地方部では災害・医療における夜間飛行ルール、障害物情報、そして発着場の自由度などが挙げられました。市場としては、特に地方部における災害や救急医療、観光での活用が期待されるとのことです。

経済産業省などが2018年12月に発表したロードマップでは、事業化の目標を2023年としています。今後、多様な企業の参画を促していくことが求められるとのことです。

最後に、従来のITSは、道路(自動車等)や鉄道が主たる交通手段でしたが、「空飛ぶクルマ」のの実現に向けては「3次元ITS」の観点から、そして多くの企業の参入機会を高めるために交通管理システムのシステムアーキテクチャを考えていかなくてはならない、との提言をいただきました。

質疑概要:

物流における有効性について、救急医療における有効性についての質問があった他、充電箇所の考え方、道路行政との関わりなどについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 講演2 ]
モビリティサービスの連携と、全国で進む公共交通オープンデータ整備
諸星 賢治 様(株式会社ヴァル研究所 公共交通企画担当)

経路検索サービス「駅すぱあと」などを展開している、ヴァル研究所 諸星様より、これからの経路検索サービスの方向性についてご講演いただきました。

「駅すぱあと」は、1988年から販売が開始されました。発売当初は首都圏のみでしたが、エリアや交通手段を徐々に拡大していき、2018年に発売30周年を迎えました。

経路検索サービスでは、交通事業者からデータを提供してもらい、情報を登録し、利用者に提供しています。事業者の情報と利用者のニーズのマッチングツールであり、広告媒体と同じ位置づけにあると考えているとのことです。

30周年を記念し、「Next EKISPERT」構想を発表しました。今後は、個の移動に着目した「Personalized」、複数の交通モードを最適に案内する「Multi-Modal」、そして、"競争"ではなく"共創"を図っていく「Eco System」を進めていくとのことです。

具体的な取り組みとして、はじめに、複合経路検索サービス「mixway」について紹介していただきました。「mixway」はシェアサイクルを含めた経路検索を行うもので、自転車を利用した経路を検索するとともに、ポート位置、自転車の有無等の情報も提供するものです。2018年は、札幌市内の「ポロクル」対応エリアの他、東京都内等の「ドコモ・バイクシェア」対応エリアで実証実験を実施しました。システムの構築にあたっては、実際に検索されたルート・情報の妥当性についてフィールド調査を行い、サービス改善を図ってきたとのことです。今後は、対応エリア拡大の他、ポート配置シミュレーションへの活用やログデータの活用を図っていきたいとのことでした。

次に、公共交通のオープンデータ化についてご紹介していただきました。現在、収録されている情報のうち、バスに関わる情報は全体の8割以上を占めており、データ入手・構築の効率化が長年検討されてきました。

そこで、海外での公共交通オープンデータ化の事例などに詳しい大学関係者らと国土交通省に働きかけを行い、「バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会」での議論を踏まえ、「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」が策定されました。バスデータの標準化によりオープン化が進み、経路検索サービスにおいてバス路線情報の露出機会が増加することにより、乗車機会の増加にも寄与するものと期待しているとのことです。また、オープンデータと、バス位置情報や移動ログ情報などを組み合わせることで、利用者ニーズに応じたサービスの検討や、モビリティサービスの効率化などを図っていくことが可能となることから、交通事業者によるデータのオープン化を推奨していきたいとのことでした。

質疑概要:

交通事業者のデータ提供に対するインセンティブについて、料金支払いへの対応、データ更新の方法、自転車利用経路の判断項目、バス以外のデータ標準化の状況、移動ログの活用などについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 話題提供 ]
市内周遊促進に関する実証実験「デマンド交通サービス」の実施について
熊谷 淳一 様(札幌市 経済観光局 観光・MICE推進部 観光魅力づくり担当係長)

話題提供として、市内観光の2次交通対策として実証実験が行われている「さっぽろ観光 あいのりタクシー」の取り組みについて、熊谷様からご紹介していただきました。

札幌市の外国人観光客の宿泊者数は年々増加していますが、市が外国人観光客を対象に実施したアンケート調査では「市内の移動のしやすさ」に対する満足度が非常に低いことが明らかとなりました。

このような背景から、door to doorで移動できるもののコストが高いと考えられている「タクシー」に着目し、一定額で1日乗り放題となる「あいのりタクシー」の実証実験を開始しました。

実証実験は2019年1月25日から2月24日までで、最大15台のタクシーを借り上げて実施しています。配車にあたっては、オンデマンド型交通サービス「AI運行バス」を活用し、リクエストに対してリアルタイムでAI処理を行い、車両の最適配車と、降車場所まで効率的な乗合運行の実現を図っているとのことです。 

質疑概要:

日本人の利用可否や外国人への広報の方法、外国人向け周遊パス(Inter City Bus PASS)との連携などについて、活発な議論がありました。


講演の模様
講演1
新しいまちの顔づくりプロジェクト ~新駅設置構想~
当別町企画部事業推進課 米内様、中鉢様
講演2
GTFSをベースとしたユニバーサルバスロケーションシステムによる多地域展開
升井 洋志 氏(北見工業大学 情報処理センター長・教授)
講演1
積雪環境における自動運転技術の開発
江丸 貴紀 氏(北海道大学大学院工学研究院 人間機械システムデザイン部門 准教授)

「空飛ぶクルマ」の第一人者であり、そして経済産業省と国土交通省が主催する「空の移動革命に向けた官民協議会」の構成員である中野先生をお招きして「空飛ぶクルマ」の開発の現状と課題についてご紹介いただきました。

はじめに、中野先生のご研究(ビジネスエンジニアリング研究室)について概説していただきました。このうち「空飛ぶクルマラボ」では、「空飛ぶクルマ」の用途、対象地域、機体仕様、そして全体システムの観点から、ステークホルダ分析、全体システムのアーキテクチャ、などについて研究しているとのことです。

また、研究室では多様性を重要視しており、学生は、文系理系、男性女性、国内外をそれぞれ半数ずつになるようしているとのお話がありました。

国外における「空飛ぶクルマ」の開発は、Google、Airbus、Uberなどで進められています。一方、国内では企業ではなく、有志団体CARTIVATOR(SKYDRIVE社)でによって進められているのが現状です。

実現に向けた課題として、機体技術、市場把握、インフラ整備の3つが挙げられました。このうち、「何に使うか」という市場把握が重要であり、3つの課題を統合したシステムデザインが必要とのことです。

ユーザーからみた要求項目として、安全性確保、気象変化に対する飛行の保証、騒音・吹き下ろしの低減、自動運転、夜間飛行の実現、機動性確保、コスト縮減などが挙げられました。また、インフラ側では、認証、保険、高度の棲み分け、サイバーセキュリティの他、都市部では3次元交通管理やサービスプラットフォームの標準化、地方部では災害・医療における夜間飛行ルール、障害物情報、そして発着場の自由度などが挙げられました。市場としては、特に地方部における災害や救急医療、観光での活用が期待されるとのことです。

経済産業省などが2018年12月に発表したロードマップでは、事業化の目標を2023年としています。今後、多様な企業の参画を促していくことが求められるとのことです。

最後に、従来のITSは、道路(自動車等)や鉄道が主たる交通手段でしたが、「空飛ぶクルマ」のの実現に向けては「3次元ITS」の観点から、そして多くの企業の参入機会を高めるために交通管理システムのシステムアーキテクチャを考えていかなくてはならない、との提言をいただきました。

質疑概要:

物流における有効性について、救急医療における有効性についての質問があった他、充電箇所の考え方、道路行政との関わりなどについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 講演2 ]
モビリティサービスの連携と、全国で進む公共交通オープンデータ整備
諸星 賢治 様(株式会社ヴァル研究所 公共交通企画担当)

経路検索サービス「駅すぱあと」などを展開している、ヴァル研究所 諸星様より、これからの経路検索サービスの方向性についてご講演いただきました。

「駅すぱあと」は、1988年から販売が開始されました。発売当初は首都圏のみでしたが、エリアや交通手段を徐々に拡大していき、2018年に発売30周年を迎えました。

経路検索サービスでは、交通事業者からデータを提供してもらい、情報を登録し、利用者に提供しています。事業者の情報と利用者のニーズのマッチングツールであり、広告媒体と同じ位置づけにあると考えているとのことです。

30周年を記念し、「Next EKISPERT」構想を発表しました。今後は、個の移動に着目した「Personalized」、複数の交通モードを最適に案内する「Multi-Modal」、そして、"競争"ではなく"共創"を図っていく「Eco System」を進めていくとのことです。

具体的な取り組みとして、はじめに、複合経路検索サービス「mixway」について紹介していただきました。「mixway」はシェアサイクルを含めた経路検索を行うもので、自転車を利用した経路を検索するとともに、ポート位置、自転車の有無等の情報も提供するものです。2018年は、札幌市内の「ポロクル」対応エリアの他、東京都内等の「ドコモ・バイクシェア」対応エリアで実証実験を実施しました。システムの構築にあたっては、実際に検索されたルート・情報の妥当性についてフィールド調査を行い、サービス改善を図ってきたとのことです。今後は、対応エリア拡大の他、ポート配置シミュレーションへの活用やログデータの活用を図っていきたいとのことでした。

次に、公共交通のオープンデータ化についてご紹介していただきました。現在、収録されている情報のうち、バスに関わる情報は全体の8割以上を占めており、データ入手・構築の効率化が長年検討されてきました。

そこで、海外での公共交通オープンデータ化の事例などに詳しい大学関係者らと国土交通省に働きかけを行い、「バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会」での議論を踏まえ、「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」が策定されました。バスデータの標準化によりオープン化が進み、経路検索サービスにおいてバス路線情報の露出機会が増加することにより、乗車機会の増加にも寄与するものと期待しているとのことです。また、オープンデータと、バス位置情報や移動ログ情報などを組み合わせることで、利用者ニーズに応じたサービスの検討や、モビリティサービスの効率化などを図っていくことが可能となることから、交通事業者によるデータのオープン化を推奨していきたいとのことでした。

質疑概要:

交通事業者のデータ提供に対するインセンティブについて、料金支払いへの対応、データ更新の方法、自転車利用経路の判断項目、バス以外のデータ標準化の状況、移動ログの活用などについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 話題提供 ]
市内周遊促進に関する実証実験「デマンド交通サービス」の実施について
熊谷 淳一 様(札幌市 経済観光局 観光・MICE推進部 観光魅力づくり担当係長)

話題提供として、市内観光の2次交通対策として実証実験が行われている「さっぽろ観光 あいのりタクシー」の取り組みについて、熊谷様からご紹介していただきました。

札幌市の外国人観光客の宿泊者数は年々増加していますが、市が外国人観光客を対象に実施したアンケート調査では「市内の移動のしやすさ」に対する満足度が非常に低いことが明らかとなりました。

このような背景から、door to doorで移動できるもののコストが高いと考えられている「タクシー」に着目し、一定額で1日乗り放題となる「あいのりタクシー」の実証実験を開始しました。

実証実験は2019年1月25日から2月24日までで、最大15台のタクシーを借り上げて実施しています。配車にあたっては、オンデマンド型交通サービス「AI運行バス」を活用し、リクエストに対してリアルタイムでAI処理を行い、車両の最適配車と、降車場所まで効率的な乗合運行の実現を図っているとのことです。 

質疑概要:

日本人の利用可否や外国人への広報の方法、外国人向け周遊パス(Inter City Bus PASS)との連携などについて、活発な議論がありました。


講演の模様
講演1
冬期の自動運転
萩原 亨 様(北海道大学 大学院工学研究院 教授)
令和4年度
講  演
安全な自律移動モビリティ実現における高精度3次元地図データの役割
雨谷 広道 様(ダイナミックマップ基盤株式会社 執行役員(事業開発担当))
話題提供1
i-Snowの取組について
在田 尚宏 様(北海道開発局建設部道路維持課 維持第1係長)
話題提供2
雪氷対策高度化の取り組みについて
阿部 勝義 様(東日本高速道路株式会社北海道支社技術部技術企画課 課長)
話題提供3
気象レーダを用いた吹雪時の視程のリアルタイム推定
大宮 哲 様(国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所 寒地道路研究グループ雪氷チーム 研究員)
講演1
積雪環境における自動運転技術の開発
江丸 貴紀 氏(北海道大学大学院工学研究院 人間機械システムデザイン部門 准教授)

「空飛ぶクルマ」の第一人者であり、そして経済産業省と国土交通省が主催する「空の移動革命に向けた官民協議会」の構成員である中野先生をお招きして「空飛ぶクルマ」の開発の現状と課題についてご紹介いただきました。

はじめに、中野先生のご研究(ビジネスエンジニアリング研究室)について概説していただきました。このうち「空飛ぶクルマラボ」では、「空飛ぶクルマ」の用途、対象地域、機体仕様、そして全体システムの観点から、ステークホルダ分析、全体システムのアーキテクチャ、などについて研究しているとのことです。

また、研究室では多様性を重要視しており、学生は、文系理系、男性女性、国内外をそれぞれ半数ずつになるようしているとのお話がありました。

国外における「空飛ぶクルマ」の開発は、Google、Airbus、Uberなどで進められています。一方、国内では企業ではなく、有志団体CARTIVATOR(SKYDRIVE社)でによって進められているのが現状です。

実現に向けた課題として、機体技術、市場把握、インフラ整備の3つが挙げられました。このうち、「何に使うか」という市場把握が重要であり、3つの課題を統合したシステムデザインが必要とのことです。

ユーザーからみた要求項目として、安全性確保、気象変化に対する飛行の保証、騒音・吹き下ろしの低減、自動運転、夜間飛行の実現、機動性確保、コスト縮減などが挙げられました。また、インフラ側では、認証、保険、高度の棲み分け、サイバーセキュリティの他、都市部では3次元交通管理やサービスプラットフォームの標準化、地方部では災害・医療における夜間飛行ルール、障害物情報、そして発着場の自由度などが挙げられました。市場としては、特に地方部における災害や救急医療、観光での活用が期待されるとのことです。

経済産業省などが2018年12月に発表したロードマップでは、事業化の目標を2023年としています。今後、多様な企業の参画を促していくことが求められるとのことです。

最後に、従来のITSは、道路(自動車等)や鉄道が主たる交通手段でしたが、「空飛ぶクルマ」のの実現に向けては「3次元ITS」の観点から、そして多くの企業の参入機会を高めるために交通管理システムのシステムアーキテクチャを考えていかなくてはならない、との提言をいただきました。

質疑概要:

物流における有効性について、救急医療における有効性についての質問があった他、充電箇所の考え方、道路行政との関わりなどについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 講演2 ]
モビリティサービスの連携と、全国で進む公共交通オープンデータ整備
諸星 賢治 様(株式会社ヴァル研究所 公共交通企画担当)

経路検索サービス「駅すぱあと」などを展開している、ヴァル研究所 諸星様より、これからの経路検索サービスの方向性についてご講演いただきました。

「駅すぱあと」は、1988年から販売が開始されました。発売当初は首都圏のみでしたが、エリアや交通手段を徐々に拡大していき、2018年に発売30周年を迎えました。

経路検索サービスでは、交通事業者からデータを提供してもらい、情報を登録し、利用者に提供しています。事業者の情報と利用者のニーズのマッチングツールであり、広告媒体と同じ位置づけにあると考えているとのことです。

30周年を記念し、「Next EKISPERT」構想を発表しました。今後は、個の移動に着目した「Personalized」、複数の交通モードを最適に案内する「Multi-Modal」、そして、"競争"ではなく"共創"を図っていく「Eco System」を進めていくとのことです。

具体的な取り組みとして、はじめに、複合経路検索サービス「mixway」について紹介していただきました。「mixway」はシェアサイクルを含めた経路検索を行うもので、自転車を利用した経路を検索するとともに、ポート位置、自転車の有無等の情報も提供するものです。2018年は、札幌市内の「ポロクル」対応エリアの他、東京都内等の「ドコモ・バイクシェア」対応エリアで実証実験を実施しました。システムの構築にあたっては、実際に検索されたルート・情報の妥当性についてフィールド調査を行い、サービス改善を図ってきたとのことです。今後は、対応エリア拡大の他、ポート配置シミュレーションへの活用やログデータの活用を図っていきたいとのことでした。

次に、公共交通のオープンデータ化についてご紹介していただきました。現在、収録されている情報のうち、バスに関わる情報は全体の8割以上を占めており、データ入手・構築の効率化が長年検討されてきました。

そこで、海外での公共交通オープンデータ化の事例などに詳しい大学関係者らと国土交通省に働きかけを行い、「バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会」での議論を踏まえ、「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」が策定されました。バスデータの標準化によりオープン化が進み、経路検索サービスにおいてバス路線情報の露出機会が増加することにより、乗車機会の増加にも寄与するものと期待しているとのことです。また、オープンデータと、バス位置情報や移動ログ情報などを組み合わせることで、利用者ニーズに応じたサービスの検討や、モビリティサービスの効率化などを図っていくことが可能となることから、交通事業者によるデータのオープン化を推奨していきたいとのことでした。

質疑概要:

交通事業者のデータ提供に対するインセンティブについて、料金支払いへの対応、データ更新の方法、自転車利用経路の判断項目、バス以外のデータ標準化の状況、移動ログの活用などについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 話題提供 ]
市内周遊促進に関する実証実験「デマンド交通サービス」の実施について
熊谷 淳一 様(札幌市 経済観光局 観光・MICE推進部 観光魅力づくり担当係長)

話題提供として、市内観光の2次交通対策として実証実験が行われている「さっぽろ観光 あいのりタクシー」の取り組みについて、熊谷様からご紹介していただきました。

札幌市の外国人観光客の宿泊者数は年々増加していますが、市が外国人観光客を対象に実施したアンケート調査では「市内の移動のしやすさ」に対する満足度が非常に低いことが明らかとなりました。

このような背景から、door to doorで移動できるもののコストが高いと考えられている「タクシー」に着目し、一定額で1日乗り放題となる「あいのりタクシー」の実証実験を開始しました。

実証実験は2019年1月25日から2月24日までで、最大15台のタクシーを借り上げて実施しています。配車にあたっては、オンデマンド型交通サービス「AI運行バス」を活用し、リクエストに対してリアルタイムでAI処理を行い、車両の最適配車と、降車場所まで効率的な乗合運行の実現を図っているとのことです。 

質疑概要:

日本人の利用可否や外国人への広報の方法、外国人向け周遊パス(Inter City Bus PASS)との連携などについて、活発な議論がありました。


講演の模様
講演1
ドライブレコーダーにおけるデータ活用の可能性
白石 春樹 様(株式会社デンソーテン コネクティッド事業本部 システム技術部 課長)
講演2
地方部におけるオンデマンド交通サービス
寒竹 聖一 様(WILLER株式会社 執行役員)
講演3
都市最適化マネジメントの実現に向けた人流統計データ「全国うごき統計」の開発とその活用
金木 大輔 様(パシフィックコンサルタンツ株式会社 デジタルサービス事業本部 DX事業推進部 DX事業推進室 室長)
講演1
積雪環境における自動運転技術の開発
江丸 貴紀 氏(北海道大学大学院工学研究院 人間機械システムデザイン部門 准教授)

「空飛ぶクルマ」の第一人者であり、そして経済産業省と国土交通省が主催する「空の移動革命に向けた官民協議会」の構成員である中野先生をお招きして「空飛ぶクルマ」の開発の現状と課題についてご紹介いただきました。

はじめに、中野先生のご研究(ビジネスエンジニアリング研究室)について概説していただきました。このうち「空飛ぶクルマラボ」では、「空飛ぶクルマ」の用途、対象地域、機体仕様、そして全体システムの観点から、ステークホルダ分析、全体システムのアーキテクチャ、などについて研究しているとのことです。

また、研究室では多様性を重要視しており、学生は、文系理系、男性女性、国内外をそれぞれ半数ずつになるようしているとのお話がありました。

国外における「空飛ぶクルマ」の開発は、Google、Airbus、Uberなどで進められています。一方、国内では企業ではなく、有志団体CARTIVATOR(SKYDRIVE社)でによって進められているのが現状です。

実現に向けた課題として、機体技術、市場把握、インフラ整備の3つが挙げられました。このうち、「何に使うか」という市場把握が重要であり、3つの課題を統合したシステムデザインが必要とのことです。

ユーザーからみた要求項目として、安全性確保、気象変化に対する飛行の保証、騒音・吹き下ろしの低減、自動運転、夜間飛行の実現、機動性確保、コスト縮減などが挙げられました。また、インフラ側では、認証、保険、高度の棲み分け、サイバーセキュリティの他、都市部では3次元交通管理やサービスプラットフォームの標準化、地方部では災害・医療における夜間飛行ルール、障害物情報、そして発着場の自由度などが挙げられました。市場としては、特に地方部における災害や救急医療、観光での活用が期待されるとのことです。

経済産業省などが2018年12月に発表したロードマップでは、事業化の目標を2023年としています。今後、多様な企業の参画を促していくことが求められるとのことです。

最後に、従来のITSは、道路(自動車等)や鉄道が主たる交通手段でしたが、「空飛ぶクルマ」のの実現に向けては「3次元ITS」の観点から、そして多くの企業の参入機会を高めるために交通管理システムのシステムアーキテクチャを考えていかなくてはならない、との提言をいただきました。

質疑概要:

物流における有効性について、救急医療における有効性についての質問があった他、充電箇所の考え方、道路行政との関わりなどについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 講演2 ]
モビリティサービスの連携と、全国で進む公共交通オープンデータ整備
諸星 賢治 様(株式会社ヴァル研究所 公共交通企画担当)

経路検索サービス「駅すぱあと」などを展開している、ヴァル研究所 諸星様より、これからの経路検索サービスの方向性についてご講演いただきました。

「駅すぱあと」は、1988年から販売が開始されました。発売当初は首都圏のみでしたが、エリアや交通手段を徐々に拡大していき、2018年に発売30周年を迎えました。

経路検索サービスでは、交通事業者からデータを提供してもらい、情報を登録し、利用者に提供しています。事業者の情報と利用者のニーズのマッチングツールであり、広告媒体と同じ位置づけにあると考えているとのことです。

30周年を記念し、「Next EKISPERT」構想を発表しました。今後は、個の移動に着目した「Personalized」、複数の交通モードを最適に案内する「Multi-Modal」、そして、"競争"ではなく"共創"を図っていく「Eco System」を進めていくとのことです。

具体的な取り組みとして、はじめに、複合経路検索サービス「mixway」について紹介していただきました。「mixway」はシェアサイクルを含めた経路検索を行うもので、自転車を利用した経路を検索するとともに、ポート位置、自転車の有無等の情報も提供するものです。2018年は、札幌市内の「ポロクル」対応エリアの他、東京都内等の「ドコモ・バイクシェア」対応エリアで実証実験を実施しました。システムの構築にあたっては、実際に検索されたルート・情報の妥当性についてフィールド調査を行い、サービス改善を図ってきたとのことです。今後は、対応エリア拡大の他、ポート配置シミュレーションへの活用やログデータの活用を図っていきたいとのことでした。

次に、公共交通のオープンデータ化についてご紹介していただきました。現在、収録されている情報のうち、バスに関わる情報は全体の8割以上を占めており、データ入手・構築の効率化が長年検討されてきました。

そこで、海外での公共交通オープンデータ化の事例などに詳しい大学関係者らと国土交通省に働きかけを行い、「バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会」での議論を踏まえ、「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」が策定されました。バスデータの標準化によりオープン化が進み、経路検索サービスにおいてバス路線情報の露出機会が増加することにより、乗車機会の増加にも寄与するものと期待しているとのことです。また、オープンデータと、バス位置情報や移動ログ情報などを組み合わせることで、利用者ニーズに応じたサービスの検討や、モビリティサービスの効率化などを図っていくことが可能となることから、交通事業者によるデータのオープン化を推奨していきたいとのことでした。

質疑概要:

交通事業者のデータ提供に対するインセンティブについて、料金支払いへの対応、データ更新の方法、自転車利用経路の判断項目、バス以外のデータ標準化の状況、移動ログの活用などについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 話題提供 ]
市内周遊促進に関する実証実験「デマンド交通サービス」の実施について
熊谷 淳一 様(札幌市 経済観光局 観光・MICE推進部 観光魅力づくり担当係長)

話題提供として、市内観光の2次交通対策として実証実験が行われている「さっぽろ観光 あいのりタクシー」の取り組みについて、熊谷様からご紹介していただきました。

札幌市の外国人観光客の宿泊者数は年々増加していますが、市が外国人観光客を対象に実施したアンケート調査では「市内の移動のしやすさ」に対する満足度が非常に低いことが明らかとなりました。

このような背景から、door to doorで移動できるもののコストが高いと考えられている「タクシー」に着目し、一定額で1日乗り放題となる「あいのりタクシー」の実証実験を開始しました。

実証実験は2019年1月25日から2月24日までで、最大15台のタクシーを借り上げて実施しています。配車にあたっては、オンデマンド型交通サービス「AI運行バス」を活用し、リクエストに対してリアルタイムでAI処理を行い、車両の最適配車と、降車場所まで効率的な乗合運行の実現を図っているとのことです。 

質疑概要:

日本人の利用可否や外国人への広報の方法、外国人向け周遊パス(Inter City Bus PASS)との連携などについて、活発な議論がありました。


講演の模様
講演1
SNS情報活用による観光支援の取り組み
伊藤 恵 様(はこだて未来大学 情報アーキテクチャ学科 教授)
令和3年度
講演1
視程障害時における除雪車運行支援技術に関する研究について
新保 貴広 様(国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所 寒地機械技術チーム 研究員)
講演2
札幌型観光MaaSとしての「札Navi」の取り組みについて
石田 崇 様( (一社)さっぽろイノベーションラボ)
講演3
最新の自動運転技術の動向と社会実装に向けた課題について
奥間 保胤 様(株式会社CDS経営戦略研究所 シニアストラテジスト,IoT/ICTシステム開発室室長)
講演1
積雪環境における自動運転技術の開発
江丸 貴紀 氏(北海道大学大学院工学研究院 人間機械システムデザイン部門 准教授)

「空飛ぶクルマ」の第一人者であり、そして経済産業省と国土交通省が主催する「空の移動革命に向けた官民協議会」の構成員である中野先生をお招きして「空飛ぶクルマ」の開発の現状と課題についてご紹介いただきました。

はじめに、中野先生のご研究(ビジネスエンジニアリング研究室)について概説していただきました。このうち「空飛ぶクルマラボ」では、「空飛ぶクルマ」の用途、対象地域、機体仕様、そして全体システムの観点から、ステークホルダ分析、全体システムのアーキテクチャ、などについて研究しているとのことです。

また、研究室では多様性を重要視しており、学生は、文系理系、男性女性、国内外をそれぞれ半数ずつになるようしているとのお話がありました。

国外における「空飛ぶクルマ」の開発は、Google、Airbus、Uberなどで進められています。一方、国内では企業ではなく、有志団体CARTIVATOR(SKYDRIVE社)でによって進められているのが現状です。

実現に向けた課題として、機体技術、市場把握、インフラ整備の3つが挙げられました。このうち、「何に使うか」という市場把握が重要であり、3つの課題を統合したシステムデザインが必要とのことです。

ユーザーからみた要求項目として、安全性確保、気象変化に対する飛行の保証、騒音・吹き下ろしの低減、自動運転、夜間飛行の実現、機動性確保、コスト縮減などが挙げられました。また、インフラ側では、認証、保険、高度の棲み分け、サイバーセキュリティの他、都市部では3次元交通管理やサービスプラットフォームの標準化、地方部では災害・医療における夜間飛行ルール、障害物情報、そして発着場の自由度などが挙げられました。市場としては、特に地方部における災害や救急医療、観光での活用が期待されるとのことです。

経済産業省などが2018年12月に発表したロードマップでは、事業化の目標を2023年としています。今後、多様な企業の参画を促していくことが求められるとのことです。

最後に、従来のITSは、道路(自動車等)や鉄道が主たる交通手段でしたが、「空飛ぶクルマ」のの実現に向けては「3次元ITS」の観点から、そして多くの企業の参入機会を高めるために交通管理システムのシステムアーキテクチャを考えていかなくてはならない、との提言をいただきました。

質疑概要:

物流における有効性について、救急医療における有効性についての質問があった他、充電箇所の考え方、道路行政との関わりなどについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 講演2 ]
モビリティサービスの連携と、全国で進む公共交通オープンデータ整備
諸星 賢治 様(株式会社ヴァル研究所 公共交通企画担当)

経路検索サービス「駅すぱあと」などを展開している、ヴァル研究所 諸星様より、これからの経路検索サービスの方向性についてご講演いただきました。

「駅すぱあと」は、1988年から販売が開始されました。発売当初は首都圏のみでしたが、エリアや交通手段を徐々に拡大していき、2018年に発売30周年を迎えました。

経路検索サービスでは、交通事業者からデータを提供してもらい、情報を登録し、利用者に提供しています。事業者の情報と利用者のニーズのマッチングツールであり、広告媒体と同じ位置づけにあると考えているとのことです。

30周年を記念し、「Next EKISPERT」構想を発表しました。今後は、個の移動に着目した「Personalized」、複数の交通モードを最適に案内する「Multi-Modal」、そして、"競争"ではなく"共創"を図っていく「Eco System」を進めていくとのことです。

具体的な取り組みとして、はじめに、複合経路検索サービス「mixway」について紹介していただきました。「mixway」はシェアサイクルを含めた経路検索を行うもので、自転車を利用した経路を検索するとともに、ポート位置、自転車の有無等の情報も提供するものです。2018年は、札幌市内の「ポロクル」対応エリアの他、東京都内等の「ドコモ・バイクシェア」対応エリアで実証実験を実施しました。システムの構築にあたっては、実際に検索されたルート・情報の妥当性についてフィールド調査を行い、サービス改善を図ってきたとのことです。今後は、対応エリア拡大の他、ポート配置シミュレーションへの活用やログデータの活用を図っていきたいとのことでした。

次に、公共交通のオープンデータ化についてご紹介していただきました。現在、収録されている情報のうち、バスに関わる情報は全体の8割以上を占めており、データ入手・構築の効率化が長年検討されてきました。

そこで、海外での公共交通オープンデータ化の事例などに詳しい大学関係者らと国土交通省に働きかけを行い、「バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会」での議論を踏まえ、「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」が策定されました。バスデータの標準化によりオープン化が進み、経路検索サービスにおいてバス路線情報の露出機会が増加することにより、乗車機会の増加にも寄与するものと期待しているとのことです。また、オープンデータと、バス位置情報や移動ログ情報などを組み合わせることで、利用者ニーズに応じたサービスの検討や、モビリティサービスの効率化などを図っていくことが可能となることから、交通事業者によるデータのオープン化を推奨していきたいとのことでした。

質疑概要:

交通事業者のデータ提供に対するインセンティブについて、料金支払いへの対応、データ更新の方法、自転車利用経路の判断項目、バス以外のデータ標準化の状況、移動ログの活用などについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 話題提供 ]
市内周遊促進に関する実証実験「デマンド交通サービス」の実施について
熊谷 淳一 様(札幌市 経済観光局 観光・MICE推進部 観光魅力づくり担当係長)

話題提供として、市内観光の2次交通対策として実証実験が行われている「さっぽろ観光 あいのりタクシー」の取り組みについて、熊谷様からご紹介していただきました。

札幌市の外国人観光客の宿泊者数は年々増加していますが、市が外国人観光客を対象に実施したアンケート調査では「市内の移動のしやすさ」に対する満足度が非常に低いことが明らかとなりました。

このような背景から、door to doorで移動できるもののコストが高いと考えられている「タクシー」に着目し、一定額で1日乗り放題となる「あいのりタクシー」の実証実験を開始しました。

実証実験は2019年1月25日から2月24日までで、最大15台のタクシーを借り上げて実施しています。配車にあたっては、オンデマンド型交通サービス「AI運行バス」を活用し、リクエストに対してリアルタイムでAI処理を行い、車両の最適配車と、降車場所まで効率的な乗合運行の実現を図っているとのことです。 

質疑概要:

日本人の利用可否や外国人への広報の方法、外国人向け周遊パス(Inter City Bus PASS)との連携などについて、活発な議論がありました。


講演の模様
講演1
画像・映像データとAI車両の意味理解 -次世代の道路・交通管理の実現に向けて-
高橋 翔 様(北海道大学 大学院工学研究院 先端モビリティ工学研究室 准教授)
講演2
更別村のスーパーシティ構想に関する概要紹介
西山 猛 様(更別村 村長)
講演3
厚真町発モビリティインフラ「Mobility meets Community」の取組について
成田 智哉 様(ミーツ株式会社 代表取締役)
講演1
積雪環境における自動運転技術の開発
江丸 貴紀 氏(北海道大学大学院工学研究院 人間機械システムデザイン部門 准教授)

「空飛ぶクルマ」の第一人者であり、そして経済産業省と国土交通省が主催する「空の移動革命に向けた官民協議会」の構成員である中野先生をお招きして「空飛ぶクルマ」の開発の現状と課題についてご紹介いただきました。

はじめに、中野先生のご研究(ビジネスエンジニアリング研究室)について概説していただきました。このうち「空飛ぶクルマラボ」では、「空飛ぶクルマ」の用途、対象地域、機体仕様、そして全体システムの観点から、ステークホルダ分析、全体システムのアーキテクチャ、などについて研究しているとのことです。

また、研究室では多様性を重要視しており、学生は、文系理系、男性女性、国内外をそれぞれ半数ずつになるようしているとのお話がありました。

国外における「空飛ぶクルマ」の開発は、Google、Airbus、Uberなどで進められています。一方、国内では企業ではなく、有志団体CARTIVATOR(SKYDRIVE社)でによって進められているのが現状です。

実現に向けた課題として、機体技術、市場把握、インフラ整備の3つが挙げられました。このうち、「何に使うか」という市場把握が重要であり、3つの課題を統合したシステムデザインが必要とのことです。

ユーザーからみた要求項目として、安全性確保、気象変化に対する飛行の保証、騒音・吹き下ろしの低減、自動運転、夜間飛行の実現、機動性確保、コスト縮減などが挙げられました。また、インフラ側では、認証、保険、高度の棲み分け、サイバーセキュリティの他、都市部では3次元交通管理やサービスプラットフォームの標準化、地方部では災害・医療における夜間飛行ルール、障害物情報、そして発着場の自由度などが挙げられました。市場としては、特に地方部における災害や救急医療、観光での活用が期待されるとのことです。

経済産業省などが2018年12月に発表したロードマップでは、事業化の目標を2023年としています。今後、多様な企業の参画を促していくことが求められるとのことです。

最後に、従来のITSは、道路(自動車等)や鉄道が主たる交通手段でしたが、「空飛ぶクルマ」のの実現に向けては「3次元ITS」の観点から、そして多くの企業の参入機会を高めるために交通管理システムのシステムアーキテクチャを考えていかなくてはならない、との提言をいただきました。

質疑概要:

物流における有効性について、救急医療における有効性についての質問があった他、充電箇所の考え方、道路行政との関わりなどについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 講演2 ]
モビリティサービスの連携と、全国で進む公共交通オープンデータ整備
諸星 賢治 様(株式会社ヴァル研究所 公共交通企画担当)

経路検索サービス「駅すぱあと」などを展開している、ヴァル研究所 諸星様より、これからの経路検索サービスの方向性についてご講演いただきました。

「駅すぱあと」は、1988年から販売が開始されました。発売当初は首都圏のみでしたが、エリアや交通手段を徐々に拡大していき、2018年に発売30周年を迎えました。

経路検索サービスでは、交通事業者からデータを提供してもらい、情報を登録し、利用者に提供しています。事業者の情報と利用者のニーズのマッチングツールであり、広告媒体と同じ位置づけにあると考えているとのことです。

30周年を記念し、「Next EKISPERT」構想を発表しました。今後は、個の移動に着目した「Personalized」、複数の交通モードを最適に案内する「Multi-Modal」、そして、"競争"ではなく"共創"を図っていく「Eco System」を進めていくとのことです。

具体的な取り組みとして、はじめに、複合経路検索サービス「mixway」について紹介していただきました。「mixway」はシェアサイクルを含めた経路検索を行うもので、自転車を利用した経路を検索するとともに、ポート位置、自転車の有無等の情報も提供するものです。2018年は、札幌市内の「ポロクル」対応エリアの他、東京都内等の「ドコモ・バイクシェア」対応エリアで実証実験を実施しました。システムの構築にあたっては、実際に検索されたルート・情報の妥当性についてフィールド調査を行い、サービス改善を図ってきたとのことです。今後は、対応エリア拡大の他、ポート配置シミュレーションへの活用やログデータの活用を図っていきたいとのことでした。

次に、公共交通のオープンデータ化についてご紹介していただきました。現在、収録されている情報のうち、バスに関わる情報は全体の8割以上を占めており、データ入手・構築の効率化が長年検討されてきました。

そこで、海外での公共交通オープンデータ化の事例などに詳しい大学関係者らと国土交通省に働きかけを行い、「バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会」での議論を踏まえ、「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」が策定されました。バスデータの標準化によりオープン化が進み、経路検索サービスにおいてバス路線情報の露出機会が増加することにより、乗車機会の増加にも寄与するものと期待しているとのことです。また、オープンデータと、バス位置情報や移動ログ情報などを組み合わせることで、利用者ニーズに応じたサービスの検討や、モビリティサービスの効率化などを図っていくことが可能となることから、交通事業者によるデータのオープン化を推奨していきたいとのことでした。

質疑概要:

交通事業者のデータ提供に対するインセンティブについて、料金支払いへの対応、データ更新の方法、自転車利用経路の判断項目、バス以外のデータ標準化の状況、移動ログの活用などについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 話題提供 ]
市内周遊促進に関する実証実験「デマンド交通サービス」の実施について
熊谷 淳一 様(札幌市 経済観光局 観光・MICE推進部 観光魅力づくり担当係長)

話題提供として、市内観光の2次交通対策として実証実験が行われている「さっぽろ観光 あいのりタクシー」の取り組みについて、熊谷様からご紹介していただきました。

札幌市の外国人観光客の宿泊者数は年々増加していますが、市が外国人観光客を対象に実施したアンケート調査では「市内の移動のしやすさ」に対する満足度が非常に低いことが明らかとなりました。

このような背景から、door to doorで移動できるもののコストが高いと考えられている「タクシー」に着目し、一定額で1日乗り放題となる「あいのりタクシー」の実証実験を開始しました。

実証実験は2019年1月25日から2月24日までで、最大15台のタクシーを借り上げて実施しています。配車にあたっては、オンデマンド型交通サービス「AI運行バス」を活用し、リクエストに対してリアルタイムでAI処理を行い、車両の最適配車と、降車場所まで効率的な乗合運行の実現を図っているとのことです。 

質疑概要:

日本人の利用可否や外国人への広報の方法、外国人向け周遊パス(Inter City Bus PASS)との連携などについて、活発な議論がありました。


講演の模様
講演1
自動運転に対応した道路空間
浜岡 秀勝 様(秋田大学大学院 理工学研究科 教授)
令和2年度
講演1
インフラ分野のDXについて
西村 敦史 様(国土交通省 北海道開発局 事業振興部 技術管理課 技術管理企画官)
講演2
岩見沢市における5G等の活用について ~未来技術を用いた地方創生~
黄瀬 信之 様(岩見沢市 企画財政部 情報政策推進担当次長)
講演3
AIを活用した公共事業の最適化に関する研究
高橋 尚人 様(札幌市立大学 AIラボ 特任准教授)
講演1
積雪環境における自動運転技術の開発
江丸 貴紀 氏(北海道大学大学院工学研究院 人間機械システムデザイン部門 准教授)

「空飛ぶクルマ」の第一人者であり、そして経済産業省と国土交通省が主催する「空の移動革命に向けた官民協議会」の構成員である中野先生をお招きして「空飛ぶクルマ」の開発の現状と課題についてご紹介いただきました。

はじめに、中野先生のご研究(ビジネスエンジニアリング研究室)について概説していただきました。このうち「空飛ぶクルマラボ」では、「空飛ぶクルマ」の用途、対象地域、機体仕様、そして全体システムの観点から、ステークホルダ分析、全体システムのアーキテクチャ、などについて研究しているとのことです。

また、研究室では多様性を重要視しており、学生は、文系理系、男性女性、国内外をそれぞれ半数ずつになるようしているとのお話がありました。

国外における「空飛ぶクルマ」の開発は、Google、Airbus、Uberなどで進められています。一方、国内では企業ではなく、有志団体CARTIVATOR(SKYDRIVE社)でによって進められているのが現状です。

実現に向けた課題として、機体技術、市場把握、インフラ整備の3つが挙げられました。このうち、「何に使うか」という市場把握が重要であり、3つの課題を統合したシステムデザインが必要とのことです。

ユーザーからみた要求項目として、安全性確保、気象変化に対する飛行の保証、騒音・吹き下ろしの低減、自動運転、夜間飛行の実現、機動性確保、コスト縮減などが挙げられました。また、インフラ側では、認証、保険、高度の棲み分け、サイバーセキュリティの他、都市部では3次元交通管理やサービスプラットフォームの標準化、地方部では災害・医療における夜間飛行ルール、障害物情報、そして発着場の自由度などが挙げられました。市場としては、特に地方部における災害や救急医療、観光での活用が期待されるとのことです。

経済産業省などが2018年12月に発表したロードマップでは、事業化の目標を2023年としています。今後、多様な企業の参画を促していくことが求められるとのことです。

最後に、従来のITSは、道路(自動車等)や鉄道が主たる交通手段でしたが、「空飛ぶクルマ」のの実現に向けては「3次元ITS」の観点から、そして多くの企業の参入機会を高めるために交通管理システムのシステムアーキテクチャを考えていかなくてはならない、との提言をいただきました。

質疑概要:

物流における有効性について、救急医療における有効性についての質問があった他、充電箇所の考え方、道路行政との関わりなどについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 講演2 ]
モビリティサービスの連携と、全国で進む公共交通オープンデータ整備
諸星 賢治 様(株式会社ヴァル研究所 公共交通企画担当)

経路検索サービス「駅すぱあと」などを展開している、ヴァル研究所 諸星様より、これからの経路検索サービスの方向性についてご講演いただきました。

「駅すぱあと」は、1988年から販売が開始されました。発売当初は首都圏のみでしたが、エリアや交通手段を徐々に拡大していき、2018年に発売30周年を迎えました。

経路検索サービスでは、交通事業者からデータを提供してもらい、情報を登録し、利用者に提供しています。事業者の情報と利用者のニーズのマッチングツールであり、広告媒体と同じ位置づけにあると考えているとのことです。

30周年を記念し、「Next EKISPERT」構想を発表しました。今後は、個の移動に着目した「Personalized」、複数の交通モードを最適に案内する「Multi-Modal」、そして、"競争"ではなく"共創"を図っていく「Eco System」を進めていくとのことです。

具体的な取り組みとして、はじめに、複合経路検索サービス「mixway」について紹介していただきました。「mixway」はシェアサイクルを含めた経路検索を行うもので、自転車を利用した経路を検索するとともに、ポート位置、自転車の有無等の情報も提供するものです。2018年は、札幌市内の「ポロクル」対応エリアの他、東京都内等の「ドコモ・バイクシェア」対応エリアで実証実験を実施しました。システムの構築にあたっては、実際に検索されたルート・情報の妥当性についてフィールド調査を行い、サービス改善を図ってきたとのことです。今後は、対応エリア拡大の他、ポート配置シミュレーションへの活用やログデータの活用を図っていきたいとのことでした。

次に、公共交通のオープンデータ化についてご紹介していただきました。現在、収録されている情報のうち、バスに関わる情報は全体の8割以上を占めており、データ入手・構築の効率化が長年検討されてきました。

そこで、海外での公共交通オープンデータ化の事例などに詳しい大学関係者らと国土交通省に働きかけを行い、「バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会」での議論を踏まえ、「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」が策定されました。バスデータの標準化によりオープン化が進み、経路検索サービスにおいてバス路線情報の露出機会が増加することにより、乗車機会の増加にも寄与するものと期待しているとのことです。また、オープンデータと、バス位置情報や移動ログ情報などを組み合わせることで、利用者ニーズに応じたサービスの検討や、モビリティサービスの効率化などを図っていくことが可能となることから、交通事業者によるデータのオープン化を推奨していきたいとのことでした。

質疑概要:

交通事業者のデータ提供に対するインセンティブについて、料金支払いへの対応、データ更新の方法、自転車利用経路の判断項目、バス以外のデータ標準化の状況、移動ログの活用などについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 話題提供 ]
市内周遊促進に関する実証実験「デマンド交通サービス」の実施について
熊谷 淳一 様(札幌市 経済観光局 観光・MICE推進部 観光魅力づくり担当係長)

話題提供として、市内観光の2次交通対策として実証実験が行われている「さっぽろ観光 あいのりタクシー」の取り組みについて、熊谷様からご紹介していただきました。

札幌市の外国人観光客の宿泊者数は年々増加していますが、市が外国人観光客を対象に実施したアンケート調査では「市内の移動のしやすさ」に対する満足度が非常に低いことが明らかとなりました。

このような背景から、door to doorで移動できるもののコストが高いと考えられている「タクシー」に着目し、一定額で1日乗り放題となる「あいのりタクシー」の実証実験を開始しました。

実証実験は2019年1月25日から2月24日までで、最大15台のタクシーを借り上げて実施しています。配車にあたっては、オンデマンド型交通サービス「AI運行バス」を活用し、リクエストに対してリアルタイムでAI処理を行い、車両の最適配車と、降車場所まで効率的な乗合運行の実現を図っているとのことです。 

質疑概要:

日本人の利用可否や外国人への広報の方法、外国人向け周遊パス(Inter City Bus PASS)との連携などについて、活発な議論がありました。


講演の模様
講演1
i-Construction・BIM/CIMで活用される3次元計測技術とデータマネジメント
矢尾板 啓 様(株式会社パスコ 新空間情報事業部 事業推進部 事業推進課 課長)
講演2
北海道二次交通オープンデータ化の取り組みについて
高野 元 様( 株式会社ユニ・トランド 代表取締役社長)
越後 智介 様( 株式会社メディア・マジック 取締役第1開発部長)
講演3
可搬式ナンバー自動読取装置を活用した無車検車対策について
内木 義昭 様( 国土交通省 北海道運輸局 自動車技術安全部 技術課 課長)
講演1
積雪環境における自動運転技術の開発
江丸 貴紀 氏(北海道大学大学院工学研究院 人間機械システムデザイン部門 准教授)

「空飛ぶクルマ」の第一人者であり、そして経済産業省と国土交通省が主催する「空の移動革命に向けた官民協議会」の構成員である中野先生をお招きして「空飛ぶクルマ」の開発の現状と課題についてご紹介いただきました。

はじめに、中野先生のご研究(ビジネスエンジニアリング研究室)について概説していただきました。このうち「空飛ぶクルマラボ」では、「空飛ぶクルマ」の用途、対象地域、機体仕様、そして全体システムの観点から、ステークホルダ分析、全体システムのアーキテクチャ、などについて研究しているとのことです。

また、研究室では多様性を重要視しており、学生は、文系理系、男性女性、国内外をそれぞれ半数ずつになるようしているとのお話がありました。

国外における「空飛ぶクルマ」の開発は、Google、Airbus、Uberなどで進められています。一方、国内では企業ではなく、有志団体CARTIVATOR(SKYDRIVE社)でによって進められているのが現状です。

実現に向けた課題として、機体技術、市場把握、インフラ整備の3つが挙げられました。このうち、「何に使うか」という市場把握が重要であり、3つの課題を統合したシステムデザインが必要とのことです。

ユーザーからみた要求項目として、安全性確保、気象変化に対する飛行の保証、騒音・吹き下ろしの低減、自動運転、夜間飛行の実現、機動性確保、コスト縮減などが挙げられました。また、インフラ側では、認証、保険、高度の棲み分け、サイバーセキュリティの他、都市部では3次元交通管理やサービスプラットフォームの標準化、地方部では災害・医療における夜間飛行ルール、障害物情報、そして発着場の自由度などが挙げられました。市場としては、特に地方部における災害や救急医療、観光での活用が期待されるとのことです。

経済産業省などが2018年12月に発表したロードマップでは、事業化の目標を2023年としています。今後、多様な企業の参画を促していくことが求められるとのことです。

最後に、従来のITSは、道路(自動車等)や鉄道が主たる交通手段でしたが、「空飛ぶクルマ」のの実現に向けては「3次元ITS」の観点から、そして多くの企業の参入機会を高めるために交通管理システムのシステムアーキテクチャを考えていかなくてはならない、との提言をいただきました。

質疑概要:

物流における有効性について、救急医療における有効性についての質問があった他、充電箇所の考え方、道路行政との関わりなどについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 講演2 ]
モビリティサービスの連携と、全国で進む公共交通オープンデータ整備
諸星 賢治 様(株式会社ヴァル研究所 公共交通企画担当)

経路検索サービス「駅すぱあと」などを展開している、ヴァル研究所 諸星様より、これからの経路検索サービスの方向性についてご講演いただきました。

「駅すぱあと」は、1988年から販売が開始されました。発売当初は首都圏のみでしたが、エリアや交通手段を徐々に拡大していき、2018年に発売30周年を迎えました。

経路検索サービスでは、交通事業者からデータを提供してもらい、情報を登録し、利用者に提供しています。事業者の情報と利用者のニーズのマッチングツールであり、広告媒体と同じ位置づけにあると考えているとのことです。

30周年を記念し、「Next EKISPERT」構想を発表しました。今後は、個の移動に着目した「Personalized」、複数の交通モードを最適に案内する「Multi-Modal」、そして、"競争"ではなく"共創"を図っていく「Eco System」を進めていくとのことです。

具体的な取り組みとして、はじめに、複合経路検索サービス「mixway」について紹介していただきました。「mixway」はシェアサイクルを含めた経路検索を行うもので、自転車を利用した経路を検索するとともに、ポート位置、自転車の有無等の情報も提供するものです。2018年は、札幌市内の「ポロクル」対応エリアの他、東京都内等の「ドコモ・バイクシェア」対応エリアで実証実験を実施しました。システムの構築にあたっては、実際に検索されたルート・情報の妥当性についてフィールド調査を行い、サービス改善を図ってきたとのことです。今後は、対応エリア拡大の他、ポート配置シミュレーションへの活用やログデータの活用を図っていきたいとのことでした。

次に、公共交通のオープンデータ化についてご紹介していただきました。現在、収録されている情報のうち、バスに関わる情報は全体の8割以上を占めており、データ入手・構築の効率化が長年検討されてきました。

そこで、海外での公共交通オープンデータ化の事例などに詳しい大学関係者らと国土交通省に働きかけを行い、「バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会」での議論を踏まえ、「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」が策定されました。バスデータの標準化によりオープン化が進み、経路検索サービスにおいてバス路線情報の露出機会が増加することにより、乗車機会の増加にも寄与するものと期待しているとのことです。また、オープンデータと、バス位置情報や移動ログ情報などを組み合わせることで、利用者ニーズに応じたサービスの検討や、モビリティサービスの効率化などを図っていくことが可能となることから、交通事業者によるデータのオープン化を推奨していきたいとのことでした。

質疑概要:

交通事業者のデータ提供に対するインセンティブについて、料金支払いへの対応、データ更新の方法、自転車利用経路の判断項目、バス以外のデータ標準化の状況、移動ログの活用などについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 話題提供 ]
市内周遊促進に関する実証実験「デマンド交通サービス」の実施について
熊谷 淳一 様(札幌市 経済観光局 観光・MICE推進部 観光魅力づくり担当係長)

話題提供として、市内観光の2次交通対策として実証実験が行われている「さっぽろ観光 あいのりタクシー」の取り組みについて、熊谷様からご紹介していただきました。

札幌市の外国人観光客の宿泊者数は年々増加していますが、市が外国人観光客を対象に実施したアンケート調査では「市内の移動のしやすさ」に対する満足度が非常に低いことが明らかとなりました。

このような背景から、door to doorで移動できるもののコストが高いと考えられている「タクシー」に着目し、一定額で1日乗り放題となる「あいのりタクシー」の実証実験を開始しました。

実証実験は2019年1月25日から2月24日までで、最大15台のタクシーを借り上げて実施しています。配車にあたっては、オンデマンド型交通サービス「AI運行バス」を活用し、リクエストに対してリアルタイムでAI処理を行い、車両の最適配車と、降車場所まで効率的な乗合運行の実現を図っているとのことです。 

質疑概要:

日本人の利用可否や外国人への広報の方法、外国人向け周遊パス(Inter City Bus PASS)との連携などについて、活発な議論がありました。


講演の模様
講演1
データ流通社会の構築と社会基盤整備の相補性
有村 幹治 様 (室蘭工業大学 大学院工学研究科 もの創造系領域 准教授)
令和元年度
講演1
My City Reportの取組と道路管理の高度化
関本 義秀 様(東京大学 生産技術研究所 准教授)
講演2
北海道の高速道路における雪氷対策
加藤 謹也 様(東日本高速道路株式会社 北海道支社 事業統括課 課長)
講演3
DOMINGOプロジェクトについて ~多様なデータの融合解析による非日常の検知に向けて~
丹治 和博 様(一般財団法人日本気象協会 北海道支社 統括主幹)
講演4
NTTドコモの次世代モビリティにおける取り組みについて
小鷹狩 裕朗 様(株式会社NTTドコモ 法人ビジネス本部 IoTビジネス部 コネクティッドカービジネス推進室 第三ビジネス推進担当部長)
講演1
積雪環境における自動運転技術の開発
江丸 貴紀 氏(北海道大学大学院工学研究院 人間機械システムデザイン部門 准教授)

「空飛ぶクルマ」の第一人者であり、そして経済産業省と国土交通省が主催する「空の移動革命に向けた官民協議会」の構成員である中野先生をお招きして「空飛ぶクルマ」の開発の現状と課題についてご紹介いただきました。

はじめに、中野先生のご研究(ビジネスエンジニアリング研究室)について概説していただきました。このうち「空飛ぶクルマラボ」では、「空飛ぶクルマ」の用途、対象地域、機体仕様、そして全体システムの観点から、ステークホルダ分析、全体システムのアーキテクチャ、などについて研究しているとのことです。

また、研究室では多様性を重要視しており、学生は、文系理系、男性女性、国内外をそれぞれ半数ずつになるようしているとのお話がありました。

国外における「空飛ぶクルマ」の開発は、Google、Airbus、Uberなどで進められています。一方、国内では企業ではなく、有志団体CARTIVATOR(SKYDRIVE社)でによって進められているのが現状です。

実現に向けた課題として、機体技術、市場把握、インフラ整備の3つが挙げられました。このうち、「何に使うか」という市場把握が重要であり、3つの課題を統合したシステムデザインが必要とのことです。

ユーザーからみた要求項目として、安全性確保、気象変化に対する飛行の保証、騒音・吹き下ろしの低減、自動運転、夜間飛行の実現、機動性確保、コスト縮減などが挙げられました。また、インフラ側では、認証、保険、高度の棲み分け、サイバーセキュリティの他、都市部では3次元交通管理やサービスプラットフォームの標準化、地方部では災害・医療における夜間飛行ルール、障害物情報、そして発着場の自由度などが挙げられました。市場としては、特に地方部における災害や救急医療、観光での活用が期待されるとのことです。

経済産業省などが2018年12月に発表したロードマップでは、事業化の目標を2023年としています。今後、多様な企業の参画を促していくことが求められるとのことです。

最後に、従来のITSは、道路(自動車等)や鉄道が主たる交通手段でしたが、「空飛ぶクルマ」のの実現に向けては「3次元ITS」の観点から、そして多くの企業の参入機会を高めるために交通管理システムのシステムアーキテクチャを考えていかなくてはならない、との提言をいただきました。

質疑概要:

物流における有効性について、救急医療における有効性についての質問があった他、充電箇所の考え方、道路行政との関わりなどについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 講演2 ]
モビリティサービスの連携と、全国で進む公共交通オープンデータ整備
諸星 賢治 様(株式会社ヴァル研究所 公共交通企画担当)

経路検索サービス「駅すぱあと」などを展開している、ヴァル研究所 諸星様より、これからの経路検索サービスの方向性についてご講演いただきました。

「駅すぱあと」は、1988年から販売が開始されました。発売当初は首都圏のみでしたが、エリアや交通手段を徐々に拡大していき、2018年に発売30周年を迎えました。

経路検索サービスでは、交通事業者からデータを提供してもらい、情報を登録し、利用者に提供しています。事業者の情報と利用者のニーズのマッチングツールであり、広告媒体と同じ位置づけにあると考えているとのことです。

30周年を記念し、「Next EKISPERT」構想を発表しました。今後は、個の移動に着目した「Personalized」、複数の交通モードを最適に案内する「Multi-Modal」、そして、"競争"ではなく"共創"を図っていく「Eco System」を進めていくとのことです。

具体的な取り組みとして、はじめに、複合経路検索サービス「mixway」について紹介していただきました。「mixway」はシェアサイクルを含めた経路検索を行うもので、自転車を利用した経路を検索するとともに、ポート位置、自転車の有無等の情報も提供するものです。2018年は、札幌市内の「ポロクル」対応エリアの他、東京都内等の「ドコモ・バイクシェア」対応エリアで実証実験を実施しました。システムの構築にあたっては、実際に検索されたルート・情報の妥当性についてフィールド調査を行い、サービス改善を図ってきたとのことです。今後は、対応エリア拡大の他、ポート配置シミュレーションへの活用やログデータの活用を図っていきたいとのことでした。

次に、公共交通のオープンデータ化についてご紹介していただきました。現在、収録されている情報のうち、バスに関わる情報は全体の8割以上を占めており、データ入手・構築の効率化が長年検討されてきました。

そこで、海外での公共交通オープンデータ化の事例などに詳しい大学関係者らと国土交通省に働きかけを行い、「バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会」での議論を踏まえ、「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」が策定されました。バスデータの標準化によりオープン化が進み、経路検索サービスにおいてバス路線情報の露出機会が増加することにより、乗車機会の増加にも寄与するものと期待しているとのことです。また、オープンデータと、バス位置情報や移動ログ情報などを組み合わせることで、利用者ニーズに応じたサービスの検討や、モビリティサービスの効率化などを図っていくことが可能となることから、交通事業者によるデータのオープン化を推奨していきたいとのことでした。

質疑概要:

交通事業者のデータ提供に対するインセンティブについて、料金支払いへの対応、データ更新の方法、自転車利用経路の判断項目、バス以外のデータ標準化の状況、移動ログの活用などについて活発な議論がありました。


講演の模様
[ 話題提供 ]
市内周遊促進に関する実証実験「デマンド交通サービス」の実施について
熊谷 淳一 様(札幌市 経済観光局 観光・MICE推進部 観光魅力づくり担当係長)

話題提供として、市内観光の2次交通対策として実証実験が行われている「さっぽろ観光 あいのりタクシー」の取り組みについて、熊谷様からご紹介していただきました。

札幌市の外国人観光客の宿泊者数は年々増加していますが、市が外国人観光客を対象に実施したアンケート調査では「市内の移動のしやすさ」に対する満足度が非常に低いことが明らかとなりました。

このような背景から、door to doorで移動できるもののコストが高いと考えられている「タクシー」に着目し、一定額で1日乗り放題となる「あいのりタクシー」の実証実験を開始しました。

実証実験は2019年1月25日から2月24日までで、最大15台のタクシーを借り上げて実施しています。配車にあたっては、オンデマンド型交通サービス「AI運行バス」を活用し、リクエストに対してリアルタイムでAI処理を行い、車両の最適配車と、降車場所まで効率的な乗合運行の実現を図っているとのことです。 

質疑概要:

日本人の利用可否や外国人への広報の方法、外国人向け周遊パス(Inter City Bus PASS)との連携などについて、活発な議論がありました。


講演の模様
講演1
ナビタイムジャパンのMaaSに関する取り組みと今後の展開
森 雄大 様(株式会社ナビタイムジャパン MaaS事業部 部長)
講演2
道の駅「コスモール大樹」を拠点とした自動運転サービス
谷野 淳 様(北海道開発局 建設部 道路計画課 調査第4係 係長)
講演1
実践するIoT -自分のためのSociety 5.0-
山本 強 様 (北海道大学 産学・地域協働推進機構 特任教授)
平成30年度
講演1
移動革命「空飛ぶクルマ」~始動した3次元ITS~
中野 冠 様(慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授)
講演2
モビリティサービスの連携と、全国で進む公共交通オープンデータ整備
諸星 賢治 様(株式会社ヴァル研究所 公共交通企画担当)
講演1
積雪環境における自動運転技術の開発
江丸 貴紀 様(北海道大学大学院工学研究院 人間機械システムデザイン部門 准教授)
講演2
美瑛町のCRMによる観光振興
佐竹 正範 様(美瑛町政策調整課 課長補佐(ヤフー株式会社から出向中))
講演3
コネクテッドがもたらすモビリティ革命 ~変革を求められる カーナビゲーション~
宮澤 浩久 様 (クラリオン株式会社 スマートコクピット戦略本部 商品ソリューション戦略部 主管)
講演1
自動運転自動車の現状と課題 ~自動運転時代のまちづくりに向けて~
菅沼 直樹 様 (金沢大学 新学術創成研究機構 未来社会創造研究コア  自動運転ユニット ユニットリーダー 准教授)
平成29年度
講演1
AIを活用したITSへのアプローチ
山下 倫央 様 (北海道大学 大学院情報科学研究科 情報理工学専攻  複合情報工学講座 調和系工学研究室 准教授)
講演1
土木学会によるITS研究の現状と課題 ~北海道から考える~
清水 哲夫 様 (首都大学東京 都市環境学部 自然・文化ツーリズムコース教授 国際センター 国際交流部門長 地域共創科学研究センター 副センター長)
講演2
ICTを活用した社会インフラリスク検知技術
鈴木 貴志 様 (株式会社 富士通研究所 応用研究センター ソーシャルイノベーション研究所 シニアイノベマネージャー)
講演1
人工知能(AI)とITS
松原 仁 様 (公立はこだて未来大学 複雑系知能学科 教授)
平成28年度
講演1
ヤマト運輸の新たな取組 ~冬の物流、地域生活者支援、地域産業支援、道の駅物流ネットワーク 等~
渋谷 高志 様 (ヤマト運輸株式会社 札幌物流システム支店 支店長)
講演2
道路カメラ画像と気象データを活用した区間連続的な吹きだまり予測
~中標津地域(国道・道道・町道)における試行運用~
正岡 久明 様 (株式会社 シー・イー・サービス 理事)
講演1
Hondaのドライバー、道路管理者向け防災情報配信の取り組み
益田 卓朗 様 (本田技研工業株式会社 ビジネス開発統括部 テレマティクス部 サービス開発室 チーフ)
講演2
路面状態判別システム(CAIS)を活用した高速道路における冬期路面管理について
大廣 智則 様 ((株)ネクスコ・エンジニアリング北海道 企画部 技術開発室 主任研究員)
講演1
北海道におけるドライブ観光と観光データ活用ツールについて
水野 一男 様 (株式会社デンソー 情報安全事業グループ 情報安全技術企画室)
講演2
冬季間悪視界下で機能するナビゲーションシステムへの取り組み
川村 武 様 (北見工業大学 工学部 准教授)
講演1
ETC2.0等を活用したデータオリエンテッド交通マネジメントの可能性
福田 大輔 様 (東京工業大学大学院理工学研究科  准教授)
平成27年度
講演1
新幹線が変える北海道の交通ネットワーク
岸 邦宏 様 (北海道大学大学院工学研究院 北方圏環境政策工学部門 交通インテリジェンス研究室 准教授)
講演2
カーナビの過去・現在・未来
野口 好一 様 (株式会社エィ・ダブリュ・ソフトウエア 技監)
講演1
マツダにおける通信連携支援システムの取り組み
山本 康典 様 (マツダ(株) 技術研究所 先進ヒューマンビークル研究部門 人間機械システム研究長)
講演2
吹雪視界情報提供の取り組みとその効果
國分 徹哉 様 (国立研究開発法人 土木研究所寒地土木研究所 寒地道路研究グループ 雪氷チーム 研究員)
講演1
ドローンの現状とその応用
田邊 龍彦 様 (北海道大学大学院 情報科学研究科 複合情報学専攻 調和系研究室)
小玉 哲大 様 (株式会社 フォテク)
講演2
青森における官民協働によるITSの取り組み
葛西 章史 様 (NPO法人 青森ITSクラブ 常務理事)
講演1
データオリエンテッドな都市・地域・交通計画
有村 幹治 様 (室蘭工業大学大学院工学研究科  准教授)
平成26年度
講演1
ITSを巡る最近の動向
服部 恵二 様 (国土交通省道路局 道路交通管理課 ITS推進室  情報システム係長)
講演2
『バスキタ!』 - 低コスト化実現による地域交通への貢献を目指して
越後 智介 様 (株式会社メディア・マジック  コンテンツ開発本部)
講演1
自転車シミュレータ-「C-Tips」について
竹之内 篤 様 (パシフィックコンサルタンツ(株)  都市・環境事業部 交通政策部 交通戦略室)
講演2
情報提供による冬期道路管理の充実強化に向けた取組
青柳 充保 様 (北海道建設部 建設政策局  維持管理防災課 維持グループ)
講演3
「吹雪の視界情報」インターネット提供実験について
~自治体ヒアリング及び一般利用者向けアンケート結果について~
國分 徹哉 様 (独立行政法人 土木研究所 寒地土木研究所  雪氷チーム)
講演1
消防庁ツイッターの活用  ~災害情報タイムラインを中心として~
落合 盛之 様 (総務省消防庁 総務課  広報係長)
講演2
貨物商用車プローブデータサービスご紹介
濵島 光宏 様 (富士通株式会社 新規ビジネス開発室  シニアディレクター)
講演3
スマートフォンを用いた道路パトロール支援について
谷 弘幸 様 (富士通株式会社 新規ビジネス開発室  エキスパート)
講演1
サイバーフィジカルシステムとITS
山本 強 様 (北海道大学大学院 情報科学研究科  教授)
平成25年度
講演1
観光情報学の実践的取り組み ~イベント情報サイト運営からSNS利用まで
川村 秀憲 様 (北海道大学大学院情報科学研究科  准教授)
講演1
ITS世界会議東京大会について
高橋 尚人 様 ((独)土木研究所寒地土木研究所 寒地交通チーム  総括主任研究員)
講演2
吹雪視界情報について
松澤 勝 様 ((独)土木研究所寒地土木研究所 雪氷チーム  上席研究員)
講演3
空にかざして豪雨を探知!~Go雨!探知機-XバンドMPレーダー
吉開 朋弘 様 ((一財)日本気象協会 防災事業部防災事業課)
講演4
位置情報ビッグデータ"人の流れ"の活用可能性
足立 龍太郎 様 ((株) ゼンリンデータコム 営業戦略室)
講演1
サイバーナビの快適・安心支援について
市原 直彦 様 (パイオニア(株)カーエレクトロニクス事業統括部  副参事)
講演2
函館の土木遺産を活用した新たな観光コンテンツの活用について
布村 重樹 様 (道南技術士会)
講演1
今後の北海道における道路交通政策のあり方とITSの関わり
田村 亨 様 (北海道大学 北方圏環境政策工学部門  教授)
平成24年度
講演1
SAPICAを持って"まち"に繰り出そう! -SAPICA事業展開のご紹介-
丹野 洋之 様 (札幌市総務局情報化推進部IT推進課  調整担当係長)
講演2
ここまで来ている交通機関のネット接続環境! -しかし、北海道の現状は?-
赤羽 幸雄 様 (札幌学院大学経営学部経営学科  特任教授)
講演1
山間部の冬期道路凍結の諸問題と新しい観測法
高橋 修平 様 (北見工業大学 社会環境工学科  教授)
講演2
スバルの知能化と"ぶつからないクルマ?"アイサイト
樋渡 穣 様 (富士重工業株式会社 スバル技術研究所 担当部長 兼  スバル技術本部 技術開発部 担当部長)
講演1
新東名の概要とITS
手嶋 英之 様 (中日本高速道路株式会社 本社 建設事業本部  次世代高速チーム チームリーダー)
講演2
ポロクルの先にあるもの
澤 充 様 (株式会社ドーコンモビリティデザイン  取締役 事業部長)
講演1
東日本大震災とITS
牧野 浩志 様 (東京大学 生産技術研究所 先進モビリティ研究センター  准教授)
平成23年度
講演1
吹雪の視界情報~吹雪の投稿情報の公開実験について
川中 敏朗 様 (寒地土木研究所寒地道路研究グループ雪氷チーム)
講演2
つるつる路面情報提供の今年度の取り組み
金村 直俊 様 (ウインターライフ推進協議会 幹事長)
講演3
自転車利用者の行動特性分析における新たな手法について
堀田 美和子 様 (北海道開発局 札幌開発建設部 都市圏道路計画課)
講演1
現場急行支援システム(FAST)
一関 久純 様 (北海道警察本部 交通部交通規制課交通管制センター所長)
講演2
「CAIS」コンセプトに基づいた路面状態判定技術
森永 啓詩  様 (株式会社ブリヂストン タイヤ先行技術開発部)
講演3
社会・産業の発展に寄与するモバイル空間統計
岡島  一郎 様 (株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 研究開発センター先進技術研究所  ネットワークシステム研究グループ 主幹研究員)
講演1
高齢者の安全運転を支援する車載情報提供システムの開発
山本 強 様 (北海道大学大学院情報科学研究科 教授)
講演2
岩見沢市におけるICタグを活用した児童見守りシステム等の取り組みについて
黄瀬 信之 様 (岩見沢市企画財政部企業立地情報化推進室 室長)
講演1
地域のモビリティデザインとITS
羽藤 英二 様 (東京大学大学院 工学系研究科 都市工学専攻 准教授)
講演2
日産自動車における電気自動車の取り組みについて
人見 義明  様 (日産自動車株式会社 企画・先行技術開発本部 技術企画部 主担)
平成22年度
講演1
プローブ情報におけるITS Japanの取り組みとその取り巻く環境
高橋 勝 様 (特定非営利活動法人ITS Japan常務理事)
講演2
札幌圏におけるプローブ活用事例紹介~トラックの燃費改善効果の検証
水野 一男  様
(株式会社デンソー ITS開発部主任部員)
(平成21年度国土交通省「札幌トラックIT」プロジェクトリーダー )
講演3
タクシープローブを活用した冬期道路交通の評価
宗廣 一徳 様 ((独)土木研究所寒地土木研究所寒地道路研究グループ 主任研究員)
講演1
交通分野における iPad / iPhone の活用に向けて
村田 利文 様 (ムラタオフィス 代表取締役・ソフトフロント 技術顧問)
講演2
地図データベースの構築と利活用について
津留 義信 様 (式会社ゼンリン 取締役 事業本部担当)
講演1
冬期視程障害における能代河川国道事務所の取り組みについて
佐藤 貴之 様 (国土交通省 東北地方整備局 能代河川国道事務所  調査第二課 設計係長)
講演2
宗谷地域における冬期視線誘導対策の取り組みについて
池田 和也 様 (国土交通省 北海道開発局 稚内開発建設部  道路計画課 道路計画専門官)
講演3
北海道の高速道路におけるドライブカメラとWEBシステムを活用した効率的な雪氷管理
大廣 智則 様 ((株)ネクスコ・エンジニアリング北海道  テクノセンター エキスパート)
講演1
冬期歩行者の転倒防止をめざす社会実験について
金村 直俊 様 (ウィンターライフ推進協議会 幹事長)
講演2
ナビタイムの世界戦略とビジネスモデル
大西 啓介 様 (株式会社ナビタイムジャパン 代表取締役社長 )
平成21年度
講演1
スポット通信サービス(DSRC サービス)の実用化に向けて
畠中 秀人 様 (国土交通省国土技術政策総合研究所 高度情報化研究センター  高度道路交通システム研究室長)
講演2
DSRCの北海道の展開について
阿部 剛 様 (北海道開発局  道路計画課 開発専門官)
報告1
高齢者にやさしい運転環境技術開発促進事業について
浦崎 真 様(北海道経済部商工局産業振興課主査)
報告2
札幌市内における冬期歩行者転倒防止をめざす社会実験について
星野 洋 様(さっぽろウインターライフ推進協議会幹事)
報告3
吹雪視界情報提供について
武知 洋太 様((独)土木研究所寒地土木研究所寒地道路研究グループ雪氷チーム研究員)
講演1
ITS技術の展開における地域協働の役割と課題
高橋 清 様 (北見工業大学 土木開発工学科  准教授)
報告
第16回ITS世界会議の概要
高橋 尚人 様 ((独)土木研究所 寒地土木研究所 寒地道路研究グループ寒地交通チーム  総括主任研究員)
報告
寒地ITSへの取組みを振り返る~加治屋安彦さんを偲んで~
松澤 勝 様((独)土木研究所寒地土木研究所寒地道路研究グループ雪氷チーム上席研究員)
報告
札幌でコミュニティサイクルを立ち上げる~その期待と課題~
須田 健 様(株式会社ドーコン交通事業本部交通部主任技師)
報告
除雪機械位置情報取得装置を用いた除雪作業の分析と評価
~除雪作業の高度効率化に向けた除雪マネジメント~
豊島 真生 様(北海道開発局網走開発建設部道路第一課第2調査係長)
報告
次世代ワンセグ放送~マルチワンセグメントサービスの実証実験について
田中 瑞宏 様(札幌総合情報センター株式会社コンテンツ事業部部長)
報告
札幌市公共交通情報提供システム(さっぽろ・えきバス・ナビ)について
鈴木 武 様(札幌市市民まちづくり局総合交通計画部公共交通課公共交通係長)
講演1
ふらの街ぐるみナビの取り組みについて
藤本 多佳子 様 (富良野市国際観光促進協議会 NPO法人グリーンステージ 事務局長)
講演2
外国人ドライブ観光客に対する情報提供について
伊藤 章博 様 (北海道開発局 開発監理部 開発調査課 専門官)
講演1
始まるAHSの本格運用
小谷野 正博 様 (技術研究組合 走行支援道路システム開発機構(AHS研究組合)  実用化推進部 担当部長)
講演2
北海道地区 道路情報提供サイトについて
高橋 丞二 様 (北海道開発局 建設部 道路維持課  課長補佐)
講演3
さっぽろ広域観光圏について
浜部 公孝 様 (札幌市 観光文化局 観光コンベンション部 観光企画課  観光魅力づくり担当係長 )
平成20年度
話題提供
近年の北海道における交通事故の傾向
髙瀬 裕 様 (北海道警察本部 交通部 交通企画課 総合対策統括官 警部)
講演1
高齢ドライバーの交通事故特性とその対策
蓮花 一己 様 (帝塚山大学 心理福祉学部 心理学科)
講演2
市街地交差点の交通視環境に関する研究調査報告
樋口 和則 様 (豊田中央研究所 安全・情報システム研究部 運転行動研究室 主任研究員 )
報告
第15回ITS世界会議2008に参加して
田宮 敬士 様 (北海道開発局 札幌開発建設部 道路調査課 第2調査係長)
講演1
画像・映像処理と次世代情報アクセス-交通情報への応用の検討
長谷山 美紀 様 (北海道大学大学院 情報科学研究科 教授)
講演2
待望されるカーシェアリングサービス
日下 勇人 様 (ウインド・カー株式会社 課長)
施設見学
「道路管制センター」について
奥 潤一 様
(東日本高速道路株式会社 北海道支社  管理事業部 事業統括課 課長)
林 稔  様
(東日本高速道路株式会社 北海道支社 管理事業部 事業統括課 課長代理) 
話題提供1
「北海道洞爺湖サミット対応」について
奥 潤一 様
(東日本高速道路株式会社 北海道支社  管理事業部 事業統括課 課長)
林 稔  様
(東日本高速道路株式会社 北海道支社 管理事業部 事業統括課 課長代理) 
話題提供2
「冬期交通の確保」について
奥 潤一 様
(東日本高速道路株式会社 北海道支社  管理事業部 事業統括課 課長)
林 稔  様
(東日本高速道路株式会社 北海道支社 管理事業部 事業統括課 課長代理)
討論
地域の持続におけるITSへの期待
コーディネーター
・(株)ドーコン 交通部 主任技師 有村 幹治 氏
パネリスト(氏名の50音順)
・高知工科大学 総合研究所 地域ITS社会研究センター 助手 岡村 健志 氏
・北海道大学大学院 工学研究科 助教 岸 邦宏 氏
・(株)札幌ドーム 事業本部長 城戸 寛 氏
・日産自動車(株) 技術開発本部企画グループ 課長 藤倉 利之 氏
・(独)土木研究所 寒地土木研究所 主任研究員 松田 泰明 氏
コメンテーター
・北海道大学大学院工学研究科情報科学研究科 教授 山本 強 氏
平成19年度
講演1
MM(モビリティマネジメント)の新展開
高野 伸栄 氏 (講師:北海道大学工学部環境社会工学科国土政策学コース 准教授)
講演2
第14回ITS世界会議(北京)
近添 幸司 氏 (北海道開発局建設部道路計画課 道路調査専門官)
講演3
安全・環境とITS 持続可能なモビリティ社会の実現に向けて
大江 秀和 氏 (トヨタ自動車(株)IT・ITS企画部調査渉外室 担当部長)  
講演1
北海道運輸局における観光対策の取り組み
山崎 貴志 様 (北海道運輸局 交通企画課 企画第一係長)
話題提供1
道の駅からの情報発信と地域連携~道の駅情報提供端末のリニューアル、及び地域連携と情報発信について
畑山 朗 様 (北海道開発局道路計画課調整係長)
平山 真大 様 (北海道開発局開発調整課開発専門官)
講演1
北海道とITS-ICTからのアプローチ
山本 強 氏 (北海道大学大学院工学研究科情報科学研究科)
講演2
自動車旅行推進機構の活動の概要について
柳 健一 氏 (自動車旅行推進機構事務局 次長)
((株)博報堂企画業務局業務開発グループアカウントディレクター)
講演3
駐車場案内システム高度化について
山田 晋 氏 (札幌市市民まちづくり局総合交通計画部交通計画課駐車施設担当係長) 
平成18年度
話題提供1
北海道におけるインターネット道路情報提供と道路用Web記述言語RWMLの活用について
加治屋 安彦 様 (独立行政法人 土木研究所 寒地土木研究所 寒地道路研究グループ 上席研究員)
話題提供2
「日産SKYプロジェクト」 ~積雪寒冷地での可能性~について
藤倉 利之 様 (日産自動車(株) 技術開発本部 IT&ITS開発部 企画グループ 課長)
話題提供1
「ITS世界会議ロンドン大会」について
高石 幸一 様 (NPO法人 ITS Japan 普及促進グループ 部長)
話題提供2
「日産SKYプロジェクト」 ~積雪寒冷地での可能性~について
藤倉 利之 様 (日産自動車(株) 技術開発本部 IT&ITS開発部 企画グループ 課長)
基調講演
「冬期の道路交通問題に対する秋田での取り組み」
浜岡 秀勝 様(秋田大学土木環境工学科助教授)
講  演
「北海道における外国人旅行者のドライブ観光調査(中間報告)」
畑山 朗 様(北海道開発局建設部道路計画課調査第1係係長)
講  演
「小樽市内における歩行者用案内標識の整備」について
阿部 宏之 様(小樽市役所都市計画課主査)
講  演
「i-Podによる函館観光案内の実証実験」について
大久保 彰之 様(はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科鈴木研究室)
講  演
『北の道ナビ』の7年にわたる運営経験から見えるもの
加治屋 安彦 様((独)土木研究所寒地土木研究所上席研究員)
講  演
「北海道のETC」について
若原 俊二 様(東日本高速道路(株)北海道支社管理事業部ETCチームチームリーダー)
講  演
プローブカーを用いた道路情報収集とコンテンツ
下嶋 努 様((株)北海道朝日航洋ITS企画グループグループリーダー)
講  演
ITS技術を活用した凍結防止剤散布システムの評価試験
沼田 実 様(サンコーコンサルタント(株)札幌支店技術部技術課長)
講  演
寒地道路における走行環境情報の収集・活用に関する考察Ⅱ
田村 寿仁 様(富士通(株)ITS事業部開発部部長)
話題提供1
「これ出すシステム」について
岩崎 亮治 様 (ニセコビュープラザ直売会  事務局長)
話題提供2
「道の駅等におけるミニFMの実証実験」について
河門前 勝己 様 (小樽開発建設部 道路課 第2係長)
講演1
タクシープローブ調査とその活用について
高橋 尚人 氏 ((独)土木研究所寒地土木研究所 寒地道路研究グループ寒地交通チーム 総括主任研究員)
講演2
携帯で手軽に始められるプローブパーソン調査
伊藤 信之 氏 (交通工学研究会プローブパーソンデータ研究グループ(北海道開発技術センター調査研究部)主任研究員)
講演3
ITSサービス導入シナリオ策定に関する調査研究
榊原 雅博 氏 (特定非営利活動法人ITS Japan企画グループ担当部長)
平成17年度
話題提供1
北海道観光の最近の動向について
宮越 知章 様 (北海道 経済部 観光のくにづくり推進室 観光戦略グループ(観光統計) 主査)
話題提供2
国際航路網の拡充について
今井 陸郎 様 (北海道 企画振興部 交通企画室参事 国際航空グループ(総括) 主査)
話題提供3
最近の旅行傾向について
藤田 栄一 様 (北海道 後志支庁 経済部 商工労働観光課 係長)
話題提供1
稚内で開催された『北海道ITS推進フォーラム講演会』について
伊藤 信之 様 (社団法人 北海道開発技術センター 研究員)
話題提供2
第12回ITS世界会議に参加して
有村 幹治 様 (独立行政法人 北海道開発土木研究所 道路部 防災雪氷研究室 特別研究員)
話題提供1
プローブ情報提供システムによる走行実験について
中島 正明 様
( 日立製作所 オートモティブシステムグループ CIS事業部 システムソリューション本部 主管技師 )
佐藤 雅明 様
( 慶応大学大学院 政策・メディア研究科 特別研究助手)
横山 滋 様
( インターネットITS協議会 調査開発部長 )
話題提供2
『EZ助手席ナビ』について
嵐 寿文 様 (KDDI株式会社 au北海道支社 営業部 営業推進グループ 課長補佐)
話題提供1
官民連携による沿道情報提供の可能性について
山際 祐司 様 ( 独立行政法人 北海道開発土木研究所 防災雪氷研究室 主任研究員 )
講演1
土木学会 実践的ITSに関する調査研究
~ハイパフォーマンスな北海道の新しい道路構造と運用に向けて
田村 亨 氏
(室蘭工業大学建設システム工学科 教授) 
(田村様欠席のため,代理として(財)北海道開発技術センター 伊藤信之 様が講演)
講演2
札幌発「交通まちづくりのすすめ!!」 -人と環境を重視する「さっぽろ都心交通計画」-
城戸 寛 氏 (札幌市市民まちづくり局都心まちづくり推進室都心交通課長)
報告
北海道のITSに関するアンケート調査(中間報告)
丹治 和博 氏 (北海道ITS推進フォーラム幹事)
平成16年度
講演1
u-Japan政策-2010年ユビキタスネット社会の実現に向けて-
佐々木 伸二 氏 (総務省北海道総合通信局情報通信部情報通信振興課  課長補佐)
講演2
北海道のドライブ観光と道の駅の情報発信
倉橋 理雄 氏 (北海道地区「道の駅」連絡会 事務局 (財)北海道道路管理技術センター情報管理部 部長)
講演3
ユビキタス実証実験in赤レンガ実験報告
-赤レンガ庁舎内での多言語・動画・音声を使った観光情報提供について-
鈴木 亘 氏 (公共空間における情報に関する研究会 幹事 国土交通省北海道開発局建設部道路計画課 課長補佐)
話題提供1
プローブ情報システムによるデモ走行実験と意見交換会
中島 正明 様 ( 日立製作所i.e.テレマティクス事業推進センタ 主管技師)
横山 滋 様 (インターネットITS協議会 調査開発部長)
宍戸 祐真 様 (インターネットITS協議会 企画部次長)
佐藤 雅明 様 (慶応大学 特別研究講師)
遠山 祥広 様 (慶応大学 特別研究講師)
話題提供1
『車両位置情報活用による道路交通情報収集』について
宮腰 宗一 様 ( 北海道総合通信局 電波管理部 企画調整課 課長補佐)
話題提供2
『札幌市のカーシェアリング』について
須賀原 信広 様 (須賀原自動車工業株式会社 社長)
講演1
北海道ITSの今後の展望と期待
山本 強 氏 (北海道大学大学院情報科学研究科 教授)
話題提供
バスロケーションシステム『バスココ』について
岩館 宏胤 様 (小樽開発建設部 道路課 第2調査係)
意見交換会
ITSに関するwebアンケートについて
丹治 和博 様 (北海道ITS推進フォーラム 地域ITS研究会担当幹事)
講演1
IDタグを利用した観光情報等の提供
内田 敬 氏 (大阪市立大学大学院工学研究科助教授)  
講演2
「道の駅」ラジオ(仮称)について
梅原 忠志 氏 (総務省東海総合通信局電波管理部 部長)
話題提供
QRコードの活用事例
山口 久典 氏((株)アルプス社制作本部製品企画部部長)
平成15年度
話題提供1
インターネットITS協議会の最近の状況について
滝谷 克幸 様 (日本気象協会MICOS本部 MICOS企画部 部長)
話題提供2
ASPモデルによる車両位置情報提供ソリューションについて
高田 博 様 (沖電気工業株式会社システムソリューションカンパニー 交通システム本部 事業政策推進課 課長)
話題提供1
第10回ITS世界会議(マドリッド)に参加して
上村 達也 様 (独立行政法人北海道開発土木研究所 道路部防災研究員)
話題提供2
しりべし*e街道の取組みについて
山際 祐司 様 (北海道開発土木研究所道路部防災雪氷研究室  主任研究員)
話題提供1
電子タグによる観光流動データベース活用ビジネス
有村 幹治 様 (独立行政法人北海道開発土木研究所 特別研究員)
話題提供2
情報観光学会について
金村 直俊 様 (観光情報学会 理事)
平成14年度
話題提供1
ドライブ観光支援の情報提供のあり方
有山 忠男 様 (株式会社ライブ環境計画 代表取締役社長)
話題提供2
官民連携による沿道情報提供について
加治屋 安彦 様 (独立行政法人 北海道開発土木研究所 道路部 防災雪氷研究室長)
話題提供1
北海道のITSの取組みについて
近添 幸司 様 (北海道開発局道路計画課 第1調査係長)
話題提供1
冬期路面管理用滑り摩擦抵抗測定機について
野田 竜也 様 (ソリトン・コム(株) 常務取締役)
話題提供2
路面状態検知センサの研究開発について
金村 直俊 様 (札幌総合情報センター(株) 情報システム部 調査研究プロジェクトリーダー)