活動記事
国土交通省が進めるスポット通信サービス(DSRC サービス)について、「スマートウェイ大規模実証実験」 の概要、および今後のサービスの可能性について説明をいただいた。
DSRC サービスは、ITS セカンドステージの共通基盤技術で、従来の路車間通信技術を高度化し、 高速大容量のデータ通信が可能となる。また、オープンなプラットフォームの構築によって、カーナビやETC などサービス毎に異なっていた車載機を1 台に統合化が可能なことも特徴である。 これまで開発したサービスは、前方障害物情報提供、前方状況情報提供、合流支援などがあり、 全国で大規模社会実験を実施してきた。
今後は、民間などの新たなサービス展開、モデル都市での地域的な取組み、 環境負荷低減に向けた活用の研究などを予定している。
平成22 年度に予定している「高速道路におけるDSRC技術を用いた情報提供の社会実験」の実施イメージの 説明をいただいた。
5.8GHz DSRC 路側機の設置は、道央道、札樽道、道東道を予定しており、路側機は 約50km 毎に設置する 予定。提供する情報は、道路状況情報、除雪車作業情報、SA/PA・道の駅情報、カントリーサイン情報など を現在検討しているところであり、今後、関連機関との協議や利用者ニーズなどを踏まえ具体化する予定。
本年度実施している「高齢者にやさしい運転環境技術開発促進事業」について説明をいただいた。
本年度の事業は、
①高齢ドライバー等運転実態モニタリング調査
②高齢ドライバー運転実態インタビュー調査
③高齢者にやさしい運転環境技術開発研究会
を実施。
本年度得られたデータや意見をもとに、今後、積雪寒冷地である本道が抱える環境整備に関する課題、 および技術開発のあり方や地域経済の寄与する方策等について検討する予定。
本年度実施した「札幌市内における冬期歩行者転倒防止をめざす社会実験」について説明をいただいた。
社会実験では、
①市民ボランティア(特派員)による携帯電話を活用した
「つるつる路面情報」の収集
②ホームページでの「つるつる路面マップ」の提供
③砂まきサポータによる砂まき活動
を実施した。
本年度の社会実験で得られた課題を踏まえ、次年度以降も取組みを継続していく予定。
平成20 年度から実施している「吹雪視界情報提供について」ご説明をいただいた。 昨年度、気象庁が発表する1km メッシュ雨量と5kmメッシュ気温・風速予測を基に、視程を演算し「北の 道ナビ」上で情報提供(一部地域)を試行的に行った。本年度は、新たな取組みとして、
①情報提供のエリアを全道に展開すること
②北の道ナビ「距離と時間検索」で経由地の視界状況を提供すること
③ユーザー投稿による吹雪視界情報の提供を行うこと を予定。