2011年6月15日
平成23年度北海道ITS推進フォーラム講演会 (第1回)
日 時:平成23年6月15日(水)
場 所:北海道立道民活動センター かでる2.7 520研修室
講演1
地域のモビリティデザインとITS
羽藤 英二 様
(東京大学大学院 工学系研究科 都市工学専攻 准教授)
- 移動空間を人の交流空間としてデザインする。
- 自動車交通を分断して公園を配置する。これが、交通流の改善に繋がることもある。
- 都市建設と交通計画は一体的に進める必要がある。今世紀に入りITの発展が人の移動にどのような変化を与え、それに伴い都市形態がどう変化していくか、今その変化の只中にいる。
- 地域の自然等の特性に適合した都市や交通計画がITSの活用により可能となる。
- 従来の都市計画が人にとって好ましいものだったかは疑わしい。
- これからは、人が主役として歩数を整備効果とするような都市・交通計画が必要となる。
- その際、母集団の性質というより、その構成員各々の需要を、ITSを活用して把握し、計画に反映させる必要がある。
- また、都市・交通計画には、その専門家に加え、人にかかる福祉、公衆衛生、環境、社会学等々の専門家が参加し、幅広い分野の専門家の掛け合わせで総合的な計画を策定していく必要がある。
講演の模様
講演2
日産自動車における電気自動車の取り組みについて
人見 義明 様
(日産自動車株式会社 企画・先行技術開発本部 技術企画部 主担)
- わが社のEV車コンセプトは2050年におけるCO2を2000年比で90%削減することである。
- そのためには、IT活用による渋滞改善、エコ運転、EV車等の対策が必要となる。
- EV車は現在のガソリン車に比べCO2削減には大きく貢献出来る。
- EV車のメリットはエネルギーソースの多様性、エネルギー効率の高さ、操縦の安定性、加速性能の高さ等がある。
- ただし、寒冷地では、ヒータ使用がバッテリー容量を減少させ、また氷点下での充電性能の低下がある。
- EV車普及には、充電ネットワークの整備、充電技術の向上、EV車電池の家庭消費電力への活用などを進める必要がある。
- 交通システムの最適化による効率的な移動による低CO2モビリティ-社会を実現していかなければならない。
講演の模様