活動記事
自転車の走行挙動ならびに自転車の走行空間を現実的かつ忠実に再現した、従来にない新しいコンセプトの自転車シミュレーター「C-Tips」についてご講演を頂きました。
自転車シミュレーター「C-Tips」とは、自転車の安全教育を目的としたシミュレーターで、ママチャリ等の普段乗っている自転車に乗って、画面に映し出された街路や交差点の信号に合せて操作するシステムとなっています。
被験者以外に自転車レーンを走行する自転車が出現したり、歩行者の飛び出しや信号が「青」→「赤」に代わったりと実際さながらの体験をしていく中で、安全教育が出来る仕組みとなっています。自転車は便利な交通手段であり、環境にやさしい交通手段であることから利用が増加しています。その一方で自動車との事故のほか歩行者との事故も増加傾向にあることにくわえて、自転車走行のルールは案外知られていない状況にあるため、安全教育は重要なことと思います。
「C-Tips」は、リアリティーの高い走行が再現でき且つゲーム感覚で楽しみながら安全教育が出来ることから、子供たちにも親しまれ利用しやすいシミュレーターと感じました。
現在自治体の高齢者安全教育や環境フェスタ等で実際に自転車の安全教育に利用されているそうです。
質疑応答では、教育後の効果確認ついてのほか、交通分析や音の再現についてなど専門的な質問もあり、活発な意見交換が行われました。
冬期の暴風雪時における通行規制に対する取り組みやその効果のほか、情報伝達の方法、情報発信拠点や情報表現において工夫している点について、ご講演を頂きました。
昨年度、気象、現地の状況をパトロール等で把握し、危険が予測される場合に事前規制を実施する特殊通行規制区間の設定に取り組んだことや、また自治体ヒアリングや住民アンケート調査等を行うことで、その効果の確認を行ったり、今後の効果的な取組方法について工夫しているとの説明を頂きました。
情報伝達は迅速化を図るため、メール機能の活用や市町村の防災携帯電話へのメール発信を行っており、今後はさらに要望に応じて事前の電話連絡も検討中とのことでした。また道路情報提供装置やカーナビゲーションシステムの活用でリアルタイムに情報の提供を行っているほか、今後、インターネット情報サイトなどをつかった情報の周知方法について検討を進めているとの説明を頂きました。
現在コンビニエンスストアも情報発信拠点として活用しており、今後はさらに店舗数を増やすことで発信拠点の充実化を図ることや、発信情報の表現方法にも配慮し分かり易くしていくとのことです。
今後は悪天候時の運転や一酸化炭素中毒の危険性に関する啓発活動も行っていくとの説明を頂きました。
質疑応答では、発信拠点としてのコンビニは、屋外から視認可能か?や、規制区間に対する他の自治体との調整についての質問の他、非常に良い取組であるとの意見など活発な意見交換が行われました。
北の道ナビ「吹雪の視界情報」に関する利用端末のアンケート結果やスマートフォンの実画像の紹介、また自治体や利用者ヒアリングの結果を踏まえた今後の取組についてご講演を頂きました。
現在利用されている端末はスマートフォンが多いことや、事前注意喚起を多くのユーザーが参考としていること、また地方自治体から道路パトロールの出動判断や事前の体制準備に利用されているほか、スマートフォン画面の最適化、メール配信機能の追加などご説明頂きました。
主なアンケートの結果は、出かける予定を立てるのに役だった等のほか、約6割の回答者がメールをきっかけに詳細な気象情報を収集したり、かなり有効に活用されている利用者が多いようです。ただし一方で、予測の精度が低い、またメールの配信が遅い等の意見もありました。
今後は吹雪時のドライバーの安全支援に向けて、さらに利活用しやすい情報提供や事前注意喚起を促すサービスを実施するほか、予測精度の向上、メール配信サービスの遅延対策を行うことで北国の道路通行の安全を支援していくとの説明を頂きました 。
質疑応答では、視界情報のランクについてや、利用者の現在地以外の吹雪に関する情報についてのほか、非常に役立つよいサイトと思いますなどの利用者の感想も含めて活発な質疑応答が行われました。